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ねこ2 350×270画仙紙、アクリル絵の具、リターダー
前回の転写の方法で、猫のクロッキーをもとに、描いてみました。
筆跡のある部分が、ガラスにアクリル絵の具で描き、画仙紙に転写をしています。
黄色とオレンジ色で滲んでいる部分は、後から水彩絵の具で入れています。
洗面所に水を溜めて、画仙紙を浸しながら水彩絵の具を滲ませました。

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ねこ 350×270画仙紙、アクリル絵の具、リターダー
近日、楽しんでいる描き方に、転写があります。
絵の具のかすれやズレが、面白い感じに出るのが、魅力です。偶然的な度合いも強くできます。
簡単に言えば、手書きの版画のようなものです。
上の絵は、ガラスに描いた絵(黄色とオレンジ色)を、画仙紙に転写し、一回乾かしてから、2版目(青と黒)を転写しています。
2版目は、ズレてしまいましたが、またそれも味わいになるかもしれません。
絵の具の乾きが速いときは、リターダー(絵具の乾燥時間を遅らせる効果があります)を使うと遅くできます。
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アクリル絵の具で転写すれば、紙が乾いたときに耐水性になります。
その上から水彩絵の具で滲みを入れたり描いたりできるのが、メリットです。

▲ガラスあるいはプラスチック透明板に直接描く。
多版刷りにする場合は、下書きをガラスの下に敷き、版がずれないようにアタリをつけておく。

▲こちらが、1版目を転写したところ。
もう2版目は、青と黒のアクリル絵の具で描き、仕上がりとした。
■モノタイプとモノプリントとは?
「モノタイプ」とは、ガラスや金属板などの表面にインクや絵の具などで直接描画し、これに用紙をあててプレスする版画のことを言う。
モノタイプの類似用語として「モノプリント」というものもあるが、厳密には、モノタイプが通常の意味での版をもたないのに対して、モノプリントでは版を用いながら手彩色やコラージュを付加して1点制作とした版画を指す。